« 2005年6月 | トップページ | 2005年8月 »

マットウな店

数年前から和食の世界でも価格破壊が始まり、リーズナブルなお値段でカジュアル懐石が食べれるようになりました。

といいつつも、

実際はお値段が安いだけで、お料理自体はお出汁がちゃんととれていなかったりとか、巷で売っているお惣菜のようにちょっとくどくて甘い味付けだったりで、大して嬉しくなかったりするワケです。

でも、神保町にある徳亭はリーズナブルできちんとしたお店でした。

こちらのご主人、NY Timesにも和食会期待の新星!なんて絶賛されたらしい。でもそれもナットク。基本のお出汁がしっかりとれていて、お料理を頂いていると要所要所にご主人の工夫が伺えます。

夜のメニューは基本的に8品からなる季節のコースのみ。コースを1つに絞ることによって、4,000円という価格が実現できるのね。

先付の極上湯豆腐はモロヘイヤをのせた一口サイズのオトウフ。一見、フツーですが、このオトウフが浸かってたお出汁がおいしかったのです。このお出汁を頂いた瞬間に「おっ!」と思ってみました。

八寸には金針菜(きんしんさい)というユリ科の野カンゾウのつぼみのお浸しとか、お麩で出来たチビカボチャの中に柚子味噌を射込んだものとか、ほおずきの皮の中に百合根とダダチャ豆で作ったほおずきの実が入ってたりして、ホントにカワイイ。

お料理、一品一品にちゃんとしたお仕事がされています。

前出の金針菜や関東ではあまり見かけない芋茎(ずいき)を使ったとうもろこしのすり流しなど、若いご主人の遊び心も盛りだくさん。

前菜、揚げ物、食事以外は全部冷たいお料理。普通はそれだけ冷たいお料理が続くとちょっと飽きるものですが、それもちっとも嫌じゃなかったのです。このお料理の内容ならば「ムシロ好き」とか思えてしまうこのフシギ。

新レンコンのご飯も赤出汁もお出汁がしっかりときいていてナルホドのお味でした。こういうお店ができることで、きちんとした和食をリーズナブルにもっと若い人にも楽しんでもらえるのかなって思ってみたり。

ちなみにお店に伺ったのは土曜日。しかし、お客さまは私たち以外ゼロ。土曜日の神保町は閑散としておりました。良いお店がなくなると困るので、みんなで土曜日の神保町観光に行ってみよう!

で、hanaの徳亭の星の数 【★★★★☆】

コストパフォーマンス最高で雰囲気もよくてお味もおいしいい。個人的には星5つ。

しかし、男性には極端に量が少ないみたいで、「8,000円出すから2人前食べさせてくれ」という世界らしいです。

新レンコンご飯をオカワリしたにもかかわらず満たされなかったカワイソウな友人のイブクロを考慮した星の数でした。

| コメント (0) | トラックバック (1)

モモからうまれた

前回の地元バナシに続き、今回も地元四谷三丁目ネタにしてみます。しかも前出のめし板垣さんオススメのお店。

新宿通りから荒木町の車力門通りを入ったところに野菜ダイスキな私にはありがたい桃太郎というお店があります。

こちらの名物となっている桃太郎鍋は野菜がしっかりと主役を務めるスバラシイお鍋なのです。

「野菜だけだと出汁がでないのでは」と私も最初は"だいじょうぶなの"オーラをかなり放っていたのですが、実はこのお鍋、ベースの出汁が昆布と岡山作州和牛のホホ肉でしっかりととってあり、すでに旨み成分たっぷり。グルタミン酸とイノシン酸の底力を感じとることができるお出汁です。

まずは、そのお出汁がたっぷり入ったお鍋が運ばれてきて、山盛りの野菜と共にサービスのお姉さん(お母さん?)が登場。ちょっと面倒くさそうにあれやこれやと"桃太郎鍋をおいしく食べる方法"を伝授してくださいます。やっぱりねー、一見さんのワカモノ6人(お母さんからしたらワカモノだもん)にはあまり優しくしてくれないみたいです。うう。

なんてことを言っていると、どんどん野菜たちが煮えてきます。レタスはさっとしゃぶしゃぶに。黄ニラはもうちょっと火を通して。セロリの葉っぱも食べちゃうのー。なんて野菜のびっくり箱状態です。野菜の食感を実感し、そのおいしさをあますことなく満喫できる。野菜ラバーにはたまらないお鍋。

最後のお豆腐ときのこを食べ終える頃には、昆布とホホ肉のお出汁に野菜の旨みが加わって更にパワーアップ。この絶品スープに〆のおうどんを入れていただきます。至福の幸せなり。

最近、レシピコンテストなどで試食をさせて頂く機会があるのですが、昨今のトレンドとしてやわらかい食感のお料理が好まれるみたいです。手をかけすぎて、素材の味が分からなくなったりとか。でもこれが万人ウケしたりする。

こちらのお鍋は万人ウケしないかもしれません。でも、素材の味を楽しみたい方にはぜひ。野菜本来のおいしさが十分に堪能できます。

桃太郎
〒160-0007
新宿区荒木町2 小林ビル1F
TEL 03-3355-0385

後日、めし板垣さんに「桃太郎さんが挨拶ができるワカモノだって言ってたよ」とお褒めの言葉を頂きました。

ね、やっぱりワカモノ。ふふん♪

| コメント (0) | トラックバック (0)

ヨツヤごはん

単純なワタシは移り住んだ場所がすぐに大好きになってしまいます。

ブラジルへ行けば、一生フェジョアーダを食べて生きていきたいと思い、キプロスへ行けばキプロス中のコヒツジを丸焼きにしたいと思い、実家福岡に帰ればにわかせんぺいのシュールなオメンにやられ、勝手に【にわかせんぺい普及委員会】を発足させてみたりしたくなる。

住めばミヤコとはよく言ったものです。

そんな地元大好きなワタシは地元四谷三丁目近辺でご飯を食べるのも大好き。ヤサイ好きのワタシがオススメするベジバランスはもちろんですが、もう一軒オススメのお店があります。

こちらも四谷三丁目にあるめし板垣です。

ご主人の板垣さんは島根県出身。一夜干しされたお魚たちがおいしくいただけます。お昼はおいしい定食がリーズナブルなお値段でいただけて、夜はおいしいお酒を飲みながら店主ご自慢の肴がいただける。板垣さんのお仕事、ホントにスバラシイです。マチガイナイです。お魚好きの方はぜひ行ってみてください。

めし 板垣
〒160-0004
新宿区四谷3-4 鳥重ビル1F
TEL/FAX 03-3226-0133

カウンター11席の奥にテーブル1つ(2席ね)というかなりコージーな店内ですが、いつも常連さんで賑わっています。たまに酔っ払いのおじさまにカラまれたりもしますが、それだって楽しかったりする。

「カラまれて楽しい」なんてオトナのオンナ的発言もできるようになりました。

そして、気づいてみれば自分がかわいいハタチの女の子にカラんでたりする。

人生、堂々メグリなり。

| コメント (2) | トラックバック (0)

カナシイリゾット

昨日は友人オススメのイタリアンレストランに行ってきました。

都営大江戸線の東新宿駅が最寄というなかなか微妙な位置にあるこのお店。オステリア イル・ピッチョーネといいます。こちらのシェフはもともとフレンチの料理人としてスタートされたみたいです。

リストランテ、オステリア、トラットリア、ピッツェリアの順にカジュアル度が増すイタリアンのお店。ということでオステリア イル・ピッチョーネはちょっとにぎやかな下町の定食屋さんってカンジ。

お料理のお値段もとってもリーズナブル。カルトで頼むのももちろん楽しいのですが、やっぱり最初はコースがオススメ。プリフィクススタイルではなく、すでにフィックスされた本日の前菜、パスタ、メイン、デザートをいただくことができます。シェフのオススメが食べれるエコノミーコースなのだ。

今回はcenaⅠというコースにプラスして、友人が夢に見るほど食べたがっていた"36ヶ月熟成のパルミジャーノの器に入ったリゾット"(長いな)をオーダーしました。

前菜は自家製サラミやトルティアなどいろいろなものがちょこっとずつ楽しめるスタイル。パスタはサーモンとフレッシュ白いんげん豆のタリアテッレ。パスタの硬さもほどよく、ケッコウなボリュームでしたが、ビーンズラバーとしてはパクパクと終了。白いんげん豆バンザイです。

そして、友人が「あのパルミジャーノの器におぼれたい」と大絶賛するリゾットを待つことに。和やかなヒトトキを過ごしていると、サービスのお兄さんがささっと私たちの横に寄って来てヒトコト。

「あのー、お米をきらしてまして…」

うっそぉぉぉぉぉー。レストランなのにお米とか余分に買い置きしてないのぉぉぉぉぉー。

私の友人なんて最後の力を振り絞って「大丈夫ですー」ってヒキツッタ笑顔で対応してたけど、きっとココロは豪雨。私が走って米を買って来ようかぐらいのイキオイです。

結局"近海渡り蟹のリングイネ トマトとクリームのソース"(これも長いな)で手を打ってたのですが。ショートパスタでお米の代用するとかもうちょっと気を利かせてもらえたら良かったんだけどと友人がフビンでなりません。店内大入り満員だったからそんな余裕なかったのね、キット。

あ、でも、リングイネもおいしかったし、メインのウサギ、そして友人が頼んだほろほろ鳥もおいしかったです。付け合せのジャガイモは「キタアカリ」という品種だったのですが、これがウマウマ。きれいな黄色で目にもアザヤカでした。

で、hanaのオステリア イル・ピッチョーネの星の数 【★★★☆☆】

コストパフォーマンスがスバラシイ。お味もヨロシイかと思われます。

が、しかし、友人の涙を考慮した星の数でした。ううう。

| コメント (2) | トラックバック (0)

アノヒトは今

今朝起きてみると、

なぜかとっても懐かしい友人たちから続々とメールがきて「?」状態。

実は、本日7月12日(火)付けの朝日新聞に私のインタビュー記事がちょこっと載ったらしく、ケッコウな勢いでいろいろな方からご連絡を頂きました。

前職で一緒にお仕事をしていた方とか、そのまた前々職で一緒にお仕事をしていた方とか、ニューヨークで高校生活を共にした友人まで連絡してくれちゃったりして。

あー、私のことをちゃんと覚えてくれてるなんて、アリガタイ話ですとカンドウのアラシ。メディアの力ってスバラシイ。

トレンダーズというサイトに掲載されたトレンドリーダー紹介という記事から抜粋して、朝日新聞に載ってたみたいです。
トレンドリーダー紹介 【フードスタイリスト 稲井華子】

とりあえず、この場を借りてまだご連絡できていない方たちにもお礼をしてみようとちょっといい気になってみました。

アリガトウゴザイマス。

そういえば昨日、四谷三丁目の南昌飯店という中華料理のお店に行ったのですが、きっと本土からいらっしゃってると思われるサービスのお姉さんが「アリガトゴザマス」を連発。

中国酒飲もうと思ってたらオーダーしてないビールが運ばれてきたり、上海ちゃんぽんより先にデザートの杏仁豆腐がでてくるんだけど、「アリガトゴザマス」って言われるとなんとなく許せちゃう。

お料理が王道のチャイニーズでも、台湾の屋台ちっくでもいいんだもん。

「アリガトウ」の威力、恐るべし。

そして、朝日新聞さんのおかげで1日に2回もブログる快挙を成し遂げてしまいました。

アリガトゴザマス。

| コメント (2) | トラックバック (0)

ヤオヤプラス

気づいてみれば、ツユイリし、タナバタも終わり、もう7月も半ば。

先月15日からずっとblogゴブサタしていたので、「イナイハナコ失踪疑惑」がかけられていました。

でも実はね、

ちょっとおもしろい八百屋さんプロデュースにすっかりはまってたのです。

お店の名前は808+と書いて【ヤオヤプラス】と読みます。そう、ヤオヤに様々な要素がプラスアルファされた新しいスタイルのヤオヤin自由が丘なのです。

京野菜や、沖縄野菜をはじめ、こだわりの野菜とその野菜たちを使ったデリ販売をする野菜のテーマパークってカンジです。野菜パビリオンとして愛地球博に出展したいぐらいです。

「お店をプロデュースしたんだけどぉー」なんてカンタンには言えるけど、いろんな人が参画して、いろんな人の思いがあって、やっとお店ってオープンできるのね、ってちょっとお勉強できた1ヶ月間なのでした。

お店自体は先月25日にオープンしてるので、自由が丘にお寄りの際にはぜひ♪

808+ 【ヤオヤプラス】
〒152-0035
東京都目黒区自由が丘2-14-2
TEL/FAX  03(3718)5084

「せっかく仕事場が自由が丘なんだから、自由が丘探索しないと!」と思い、自由が丘を西に東に翻弄していたワタシ。さすが、おしゃれな土地柄、ほとんどのお店はちょっとスローで、ちょっとオーガニックで、ちょっとマクロビなのです。

自然食品の店【F&F】と同じ系列でオーガニックちっくな料理を出すさんるーむというお店だったり、なぜか保健機能食品的(すごいな)ベーグルを出すジュノスクベーグルカフェだったり。6月末に閉店しちゃいましたが、おしゃれなマクロビレストランCHAYAだったり。やったね、自由が丘。

でもねー、オーガニック系のお店に共通して言えるコトは…

「高くてまずい」。

お客様って、「高くてもいいからおいしいものを食べたい」か、「安くておなかいっぱいになればいい」のどちらかだと思うのですが、さすがに「高くてまずい」っていうのは10年間飲み続けて何の効果もなかった青汁ぐらいつらい。

オーガニック系のお店に来るちょっとハイソなお客様は"自然食"だとか、"オーガニック"という言葉のマジックにやられて、半分以上は舌ではなく頭で味わっていたりします。ここまできちゃうと、お店の策略にまんまとノセラレ、

「うーん、自然な味でおいしい。」

という何だか訳の分からないブレインウォッシュ被害に遭ってしまうわけです。もちろん、イチガイには言えないのですが、何だかちょっぴり「してやったり」的なお店が多いことに気づいてみました。

とたまにはフードスタイリスト的発言もしてみよう。

「おいしいものを食べて健康でいることが一番です」とプリングルスを食べながらつぶやく。

インチキフードスタイリスト絶好調の稲井華子でした。

| コメント (0) | トラックバック (0)

« 2005年6月 | トップページ | 2005年8月 »