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おっかけエスペリア

3週間ほど前にアメリカに住む友人からメールをもらいました。

「今度東京に行くんだけど、土曜日にブランチしようよ。」

彼は典型的な「チカテツノラナイ、ロッポンギステイ。」タイプのアメリカーン。

「六本木あたりでゆっくりブランチできるお店ってなかったっけ。」と私の頭の中の薄っぺらーいタウンページを検索。あ、あったあった、曙橋から西麻布へ移転してしまったエスペリアがあった。去年、ワタシがお店の近くに居を構えたら、その数週間後にさっくり移転されてしまいました。それからずっと行けないでいたお店。

ということで、西麻布までエスペリアを追っかけてきました。

六本木交差点から渋谷方面にずんずん歩いていって、日赤通りの1本手前の道を曲がったところにあるステキな一軒屋。こちらが新生エスペリア。都会の喧騒からちょっと外れたいいカンジなフンイキです。

友人もワタシも3,000円のエスペリアランチを頂くことにしました。プリフィクススタイルなのですが、選べるメニューの多さにびっくり。前菜もパスタも10種類ほど、メインだって6種類はあります。

ワタシは前菜に5種盛りをチョイス。プロシュートやメカジキのカルパッチョ、野菜のグリルなどが少しずつお皿に盛られているのですが、どれをとってもオイル少なめ、ヘルシーイタリアン。さすが店名に【クリニカ】(診療所?)がつくだけのコトはあります。

友人は前菜に"サラダ革命"をオーダー。冷たいサラダと温かいオリジナルチーズソースのコンビネーションにカンドウしてました。こちらのシェフはシュヴァリエ(チーズ鑑定騎士)の称号を持っていらっしゃるので、お料理の要所要所にチーズが主役級のインパクトで登場。チーズ好きにはたまらないお店なのです。

パスタには栗ときのこのフェデリーニ(スパゲッティーニよりちょっと細いパスタ)をオーダー。先日、西麻布のDAL-MATTOでいただいた"栗と松茸のパスタ"を想像していたのですが、まったくのベツモノ!でした。こちらのフェデリーニはクリームをまったく使わず、オリーブオイルで仕上げたもの。ちょっとオイル多めではありましたが、きのこの旨みマンサイでした。

メインには"白金豚のアリスタ風プラチナ"をチョイス。白金豚のロースをローズマリーなどで香り付けしてローストしたものをマスタードソースとレンズ豆でいただきます。白金豚がかなりレアでミディアムウェル派のワタシとしてはちょっとドキドキでしたが、まったく臭みがなく、"ジューシー"とはちょっと違った味わいと食感が楽しめました。

で、hanaのエスペリアの星の数 【★★★★☆】

こだわりの食材をこだわりの調理法でお客様にサーブしたいというシェフの思いが伝わるお料理。コストパフォーマンス高しです。でも、友人がメインにオーダーした"白金豚のミラノ風カツレツ"が「ちょっとオイリー」だったみたい。「じゃぁ、オイリーじゃないカツレツはあるのか」という話ですが、ミラノ風カツレツは日本で言うところのトンカツ。確かにおいしいトンカツってカラッと揚がってて、全然オイリーではないんですよね。

友人がトンカツと比較しているのかどうか定かではないですが、もしそうであれば、かなりジャパナイズされていると思われます。

「ナットウもウメボシも食べれないくせに、変なところだけジャパナイズされちゃってぇぇーー。」

とレイシスト的発言をよくするワタシ。そうすると必ず、

「そういう自分こそ、ニホンジンのクセにサシミ食べれないじゃないカヨ。」(ボビー・オロゴン風)

と返されます。確かに、ニホンジンとして情けない。

本日の教訓: 【好き嫌いはなくしましょう。】

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りんごのキモチ

何だかフレンチが食べたくなって、前々から行ってみたかったりんごの絆へ行ってきました。

荒木町へはよく出没するワタシ。でも毎回「今日はココのコレが食べたい!」とテーマを決めて、お店へ直行。車力門通りとか杉大門通りには気になるお店がたくさんあるのですが、まだまだ行けてなかったりするのです。

りんごの絆もそんなお店のひとつでした。なんとなく気になるけど、なんとなく行けなかったお店。

突然思い立ったので、予約もせずに伺ったのですが、そんなワタシタチを笑顔で出迎えてくださるサービスの奥様。とってもステキなマダムです。丁寧に席まで案内してくださって、お料理やドリンクの説明を細かくしてくださいます。

まずはアミューズ。牛のスライスのグリルに赤ピーマンのムースが添えてあります。このムースがスイーツみたいにほんのり甘くて、一口頂くとシアワセなキモチになります。

前菜にはりんごの絆のサラダをお願いしました。シンプルなグリーンサラダに新鮮な鯛の薄造りがのせてあり、すごく良いバランスです。友人がお願いした秋刀魚のソテーも脂がのりのりの秋らしい一品。

前菜を頂いていると、予約されていたお客様や常連のお客様が続々と入店され、マダムもにわかに大忙し。メインを待つ私たちに「こちらを飲んでお待ちください」とコーンスープを持ってきてくださいました。デミタスカップに注がれたかわいいサイズ。コーンを皮ごとローストしてあるので、甘みがぐんと引き出されています。ブイヨンとクリームのバランスも良い濃厚な絶品スープ。

メインはオーソドックスではありますが、鴨のコンフィを頂きました。こちらもじっくりとローストされて皮はパリッとお肉はジューシー。友人が食べている白金豚もおいしそう…。カジュアルフレンチだから許していただけるかなと半分食べたあたりでマダムに気づかれないようにささっと交換。

白金豚のやわらかさにビックリ。ワタシはどちらかといえば肉質がしっかりした味があるお肉のほうがスキ。でも、この白金豚はやわらかいだけではなく、旨みも十分。ちょっとオドロキでした。

ワインも立派なセラーがあるかと思ったら、お手軽価格のグラスワインもあり。マダムにお願いするとお料理にあったワインをオススメして頂けます。

そして、デザートもかなり力強い。りんごの絆特製の黒いプリンはもっとワインを頂きたくなるようなオトナ味。結構ポーションが大きかったのですが、気づいたらあっさり完食。友人が食べていたチーズタルトもこちらのお店のとっておきの一品。コレを目当てにいらっしゃるお客様も少なくないとか。

で、hanaのりんごの絆の星の数 【★★★★☆】

お味はスバラシイですが、付け合せのちょっとしたお野菜がアミューズとメインでかぶっていたりしたのが残念。でもでも、一品一品に愛情がこもったフレンチだと思います。

マダムの心温まるサービスと優しいお話に本当にカンゲキ。グループでお食事の方にも、常連さんの熟年カップルにも、一見のワタシタチにも分け隔てなく丁寧に接してくださって、質問するとどんなことにでも答えてくださいます。

こんなに気持ちよくお食事をさせて頂いたのは本当に久しぶり。うわべだけのサービスでなく、心の底からお客さまをおもてなししたいという気持ちって本当に大切です。

きっとこれって飲食のキホンだと思うのですが、キホンが一番ムズカシイ。

「ワタシも初心に帰って食のお勉強をキチンとやろう。」

りんごのキモチが理解できる日までガンバリマス。

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麻布ゼミ

10月に入ってかなり涼しくなったと思いきや!

秋マッタダナカの10月2日(日)に30℃を記録したと聞いて、まだまだクールビズったほうが良いのではないかと思う今日この頃。

秋めいてくると何だかおいしい和食が食べたくなったりするものですが、まだまだそういう気にもなれず…。ちょっとパワフルなお料理が食べたくて、南麻布のCICADA(シカダ)に行ってきました。

こちらは天王洲にあるT.Y. Harbor Brewery(T.Y.ハーバーブリュワリー)の姉妹店なので、なんと言ってもビールがおいしいのです。ということで、まずはCICADA限定、なぜかT.Y.では飲めないオーガニックビールでカンパイ。

そして、今日のワタシタチは人数多めという理由だけで後先考えずにタパスのメニューを全制覇。

地中海料理と聞いてはいましたが、個人的には「あっ、カリフォルニアキュイジーヌ発見!」という感じでした。カリフォルニアキュイジーヌとは各国料理の良いところを掛け合わせた和洋折衷料理というカンジ。ニューヨークやロス近郊のマリブ辺りに行くとちょっとオシャレでちょっとこじゃれたカリフォルニアキュイジーヌのお店がたくさんあります。

一見、イカめしかと思ってしまう"カラマリロースト、プロシュートと香草パン粉詰"。その名の通り、小さいイカの中に生ハムやパンなどの詰め物をしてローストしてあります。これってまさにThanks Giving(感謝祭)で食べる七面鳥のイカバージョン。というのも、あのでっかい七面鳥の丸焼きの中にはスタッフィングと呼ばれるパン粉と七面鳥の内臓をあわせたモノが詰まっているのです。

ニホンジン的感覚からいくと、「べちゃべちゃのパンと内臓?」となるところですが、これがちゃんと料理として成り立っている。

そして、CIA(The Culinary Institute of America:アメリカトップの料理専門学校)を卒業されたキドーシェフの手にかかるとお店の人気メニューになってしまう。

スゴイものです。

"ガルバンゾーディップ"(ヒヨコマメの中近東風ディップ)もクミンやコリアンダーがばっちりきいてたし、"シュリンプのピルピル"(エビちゃんのオイルソテー)のスパイシーさもなかなか。ニホンジンに遠慮をしないスパイスの使い方が刺激的

ワインのセレクションもステキ。グラスでお願いできるワインが40種類もあってオドロキです。

サービスの方もほとんど英語が話せてお料理の説明もバッチリしてくださいます。でも、今回個室でお願いしたので、来て欲しいときになかなか気づいてもらえなかったのが残念。ううう。

で、hanaのCICADA(シカダ)の星の数 【★★★☆☆】

カリフォルニアキュイジーヌは嫌いではないです。むしろスキ。久しぶりにフェンネル株やアーティチョークも食べることができて大満足。でも、なぜかワタシ的に斬新さを見出すことができませんでした。ごめんよ、シカダ。

そして、ワインリストにはまっていたら、野菜ギライの友人にメインを追加オーダーされてました。

クロブタ、リブアイ(ステーキ)、マグロがどーん、みたいな。

「チキンタジンとゴルゴンゾーラのニョッキでしめようと思ってたのにィィィィィーーーーー。」

泣く泣く自分の欲望を抑えて、予定外の"ティラミスシカダスタイル"や"ヘーゼルナッツのクリームブリュレ"や"リンゴとフェンネルケーキ"をガッツリ頼んで終了。デザートのポーションの大きさにひるむことなく、果敢に立ち向かう稲井華子30歳。

「デザートはベツバラ」とはよく言ったものです。

ちなみに店名のCICADA(シカダ)とは"セミ"の意味。USでは「シィケェィダ」みたいな発音をするのでリンクしなかったのですが、ふと気づいてなんとなくセミが懐かしくなる。

麻布でセミを懐かしむ、ちょっとオシャレでアメリカンでかなりマンプクな夜でした。

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