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秋鱧とアユ

5月末に大勢の方に惜しまれながら閉店してしまった四谷三丁目のベジバランス

そのベジバランスのオーナーゆり姉ですが、実は閉店と同時に世界半周旅行を敢行されてました。

「10月末ごろには帰国予定だから~」

と意気揚々と出発されたのですが、南米で貴重品をほぼ引ったくられ、欧州で機内預けにした荷物をほぼ紛失され、世界半周できないまま身一つで先月末に帰国。

「厄を全部落としてきたからもう大丈夫~」

といつも明るいゆり姉ですが、ホントにご無事で何よりです。

帰国してからベジバランス時代のお客様のお店へお礼参りしているということなので、私もくっついて新宿御苑前の大木戸 矢部へお邪魔してきました。

ご主人の矢部さんとは何度かお会いしているのですが、お店に伺うのは初でちょっとドキドキ。

お昼からちょっと奮発しておまかせ料理(5,250円)を頂いてきました。

前菜の雲丹和えに始まり、松茸の土瓶蒸し鱧と秋刀魚のお造り秋野菜の炊き合わせあん肝の飯蒸し…とゆり姉がリクエストするとどんどんでてくるお料理に私もちゃっかり便乗。

秋鱧のお刺身って初めて食べたのですが、こりこり、ぷりぷりの食感が鱧好きにはたまりません。

炊き合わせには加賀野菜である打木赤皮甘栗かぼちゃ(うつぎあかがわあまぐりかぼちゃ)がすごいオーラを放っております。色鮮やかでお味もねっとり甘くて美味しい。

でも、一番感動したのは鮎の蒸し煮です。

鮎を炭火で一度焼いてから数時間じっくりと蒸し上げ、また出汁で煮込んでいくという本当に手間がかかるお料理。

キラキラと輝く銀餡をかけられ、蓼(たで)の葉のアクセントを添えられて、やっと完成する逸品。

「すごいね、アユ…」

鮎にはあまり興味がなかった私も食材にかける手間と情熱に改めて感動。すごいのは鮎ではなくて矢部さんと板場に立つ兄さん方ですが…。

最後にご自慢のせいろ蕎麦を頂きました。

香りがよく、細めながらにこしもあり、とても美しいお蕎麦です。蕎麦つゆは出汁がしっかりきいていて、出汁の上品な香りで蕎麦を食べている感じ。

そして、蕎麦湯が素晴らしいんです!

大きな塗りの器に注がれてやってきた蕎麦湯はトロトロ濃厚。

贅沢な蕎麦つゆにトロトロの蕎麦湯をたっぷりと注いで、至福のヒトトキ。

デザートはブドウたちの饗宴ゼリーで、巨峰やマスカットがキラキラと輝いておりました。お味はもちろんのこと、目にも美しく大満足。

大木戸 矢部
東京都新宿区新宿1-35-8
TEL 03-3350-0771

この日は大・大・大サービスして頂きましたが、そうでなくとも納得の口福料理が頂けます。

「食材は天然モノにこだわってるんですよ~」

「そういえば、昨日松久さん(NOBUさん)が見えてね~」

なんて、色々とお話してくださるのですが、その間もスバラシイ手際で仕込みをしていらっしゃいました。

鱧の骨をすごいイキオイで抜いて標本にしたり…かなり芸術的な矢部さん。

アートと食を両方満喫できたシアワセな秋の午後でした。

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アモローソな幸水

何だか、秋の長雨ウィークに突入してしまいました。

お天気が悪くなると極端に外食する機会が減ってしまいます。

そんな理由から現在は“おウチ大好き度急上昇中”なので、夏の終わりにお邪魔した神楽坂のリストランテアモローソのお話などしてみようかと。

実は上京中だった母憲子(相変わらず元気♦♫⁺♦)が探してきてくれたこちらのお店。

神楽坂お散歩をしている時に【食道楽アンテナ】にひっかかったみたいです。

早速、夕方6時半というフリーランス的な予約を入れて、お店へ伺うともちろん私たちがお客様第一号。

シェフのにっこり笑顔に迎えられて、カウンター一番奥の2席に通されました。

「お飲み物は?」と聞かれて、「ビールお願いします!」のとりあえず親子。

シェフはソムリエの出身でいらして、ワインがメインのこのお店。ビールは常時1種類しか置いていないとのことで、この日はドイツのビットブルガープレミアムに決定。

ビットブルガーのお供にアスパラガスのムースを頂きながら、おまかせコースのスタートです。

ムースはクリームたっぷりのふわふわバージョン。シチリアのオリーブオイルとトマトな感じが大好きな私としてはアミューズからちょっと涙ですが、焼きたてのバゲットにのせて食べると…あら、美味。アスパラガスの青い爽やかな香りが口の中に広がります。

前菜はスモークサーモンを軽く炙った一品。胡瓜とサワークリームが添えてあったのですが、この胡瓜の塩がきつくてびっくり。母憲子はサーモンが苦手なので、真鯛のカルパッチョに変えてもらっていましたが、こちらがきっと正解です。

パスタはボロネーゼ(ミートソース)ですが、これまたクリームがかなり入ってます。シェフは北イタリアのお料理がきっとお得意なんですね。濃厚で個性的なラグーです。

お次は魚介類のブイヨンと生姜のリゾットです。いつも思うのですが、生姜を加えるとリゾットも和テイストに変身。口に運んだ瞬間はリゾットというよりは雑炊?という感覚にとらわれますが、しっかり噛んでいくとお米のアルデンテな食感とバターのミルキーな風味で、ちゃんと「リゾットですよ!」と主張してくれます。

メインはお魚とお肉からチョイスできます。私たちの「イベリコ豚と牛肉を両方食べたい!」リクエストにも快く応じて下さいました。網目が入った鉄製のフライパンを熱して、一気に焼き上げるイベリコ豚は絶品。牛肉はちょっと火が入りすぎて固くなっていましたが、噛めば噛むほどしっかりと旨みを感じることが出来ます。

お料理に合わせて、途中でビールからワインに変更。シェフオススメのワインを2杯ほど頂きました。

飲み物はボトルを指定して頂くか、ソムリエでもあるシェフにお任せするかという感じですが、お客様はみなさんシェフにお任せしてます。料理に合ったワインをカウンターに座るお客様みんなで頂くので、いろいろな種類のワインを少しずつ試すことが出来ます。

「こちら、ピエモンテ州の99年レゼルバです」と教えて頂いた赤はちょっと酸味が強くて、濃厚なボロネーゼにぴったり。イベリコ豚と共に頂いたスペインの赤もお料理の邪魔をしないけど、しっかり主張するワインでした。

予算は1人1万円前後というところ。お鮨屋さんのカウンターで頂く時と同じで、「食べても食べなくても、飲んでも飲まなくても、みんな同じワンプライス~!」に近い気がします。

ということで、hanaのリストランテアモローソの星の数 【★★★☆☆】

私はシェフにちょっと背を向ける形で母憲子と話していたのでわからなかったのですが、母からはシェフの立ち居振る舞いがしっかりと見え、堂々としたぺろりんという味見が馴染めなかったみたいです。

確かに、「見て見て~!」と小声で興奮する母憲子の指差す先にはオープンキッチンでのぺろりん。ぺろりん後のスプーンでそのまま盛り付けされちゃったりするんですね…。

お肉をささっとカットして、そのままぱくりのシーンもあって、ちょっとだけびっくりぎょうてん。

シェフはお料理するのも、食べるのも大好きでいらっしゃるんですね。常連さんはぺろりんにもぱくりにも全く動じずだったので、馴れちゃうとこれはこれでないと寂しいもの…でしょうね…きっと。

「今まで行ったオープンキッチンのレストランで、派手な味見のパフォーマンスはあったかしら…」

なんて、くだらないことを考えていたら、

嬉しい来訪者【幸水さん】がいらっしゃいました~。

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  「どうも~」

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 「遊びに来てかれこれ1週間です~」


「福島って実はフルーツ王国なんだよ~」
(友人:秀人くん談)

秀人くん&友紀ちゃん、いつもありがとう~。

ということで、アモローソ(=ラブリー)な夏の終わりと秋の始まりでした。

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