« 2008年9月 | トップページ | 2008年11月 »

懐かしのブラジル料理

秋も深まりより一層美味しいモノに囲まれるシーズン到来。

秋刀魚の塩焼きに恋し、舞茸ご飯の香りに魅せられ…と和食の世界にどっぷりと浸っていましたが、ここでちょっとブラジルフレーバー登場。

親しくさせて頂いているフードライターさんのご紹介で文京区にて月1回のペースで開催されているブラジルのお料理教室に参加してきました。

講師は日系ブラジル人のフードコーディネーターとしてご活躍中のヒラタマリ先生。

フランスでお勉強されていた事もあってブラジル料理のみに止まらず様々なジャンルのお料理をこなされる素晴らしい先生です。

ひと口に“ブラジル料理”と言っても様々な人種が交錯するお国柄同様、料理の種類も多種多様。

日本でブラジル料理というとシュラスコがまず最初にきて次はフェジョアーダ、かと言ってそのあとに続くものはなく「何となく肉と豆のイメージ」にて終了。

でも、私がブラジルでお世話になっていたベロ・オリゾンテ在住のお友達のママはたっぷりのお野菜を使った料理が得意ですし、お勉強させてもらったサンパウロのレストランではオーナーのビッグママがイタリア系ブラジル人ということでパスタなどのイタリアンメニューも頻繁に作られていました。

地域によっても使われる食材から違うのも当たり前でブラジル料理侮る事なかれです。

そんなブラジル料理ですが、今回はマリ先生が懇意にされているレストランのシェフ直伝ブラジル北東部の地方料理を教えて頂きました。

Mari_03

salada de legumesはブラジルで食されるベーシックなサラダ。
輪切りの白い物体がpalmito(パウミート:やしの若芽)です。

Mari_08

mocofavaはマリ先生一押しシェフの方が経営されるmocoto(モコト)レストランのfava(ファーヴァ:豆)料理ということからこのネーミングがついたそうです。
牛のアキレス腱をメインにベーコンやソーセージなどもふんだんに使われたしっかりした豆料理ですが、脂をきれいに掃除してあるので旨みはあるけど重みはなしです。

Mari_02

彩りも美しいatolado de carneiroは羊の煮込み料理です。
どっしりとした味わいですがナイフを入れた先からほろほろと崩れていく羊はしっかりマリネされてから調理してあるので嫌な臭みもありません。
本当は山羊を使うと聞いて思わず沖縄のひーじゃー(山羊)汁を思い出してしまう今日この頃。

Mari_06

ブロッコリーが入ったご飯arroz de brocolisです。
ご飯もブラジルの食卓には欠かせない一品ですが、日本の“ご飯”の立ち位置とはちょっと違いあくまでもサイドディッシュという感覚。

Mari_09

デザートはmousse de chocolate com cachacaでブラジルの代表的な蒸留酒カシャーサがたっぷり入ったチョコレートムースです。
クーベルチュールにヘビークリームたっぷりのリッチデザートにはブラジル力を感じます。

Mari_05

マリ先生お手製のqueijo(チーズ)をgoiabada(グァバのペースト)とdoce de leite(ミルクジャム)と共にいただきます。
チーズとグァバのペーストは“ロミオとジュリエット”と呼ばれるほど相性が良く、ブラジル滞在中は毎日のように食べていた懐かしい逸品。

Mari_01

お教室はマリ先生のお友達Luisaさんのステキなお宅で開かれますが、当日は日本語とポルトガル語が入り混じり、ケーブルテレビの取材も入って何とも賑やか。

自分の感性だけでお料理教室を開いているとマンネリ化してしまい生徒さんに申し訳ないので定期的に自分自身も他の先生のお教室にも伺うようにしています。

そして、毎回刺激と新しいヒントをたくさん頂きます。

スペシャリティとしているブラジル料理となればその感慨も一入。

でもこの細かいニュアンスの感謝の気持ちをマリ先生に伝えるポル語力をすっかりなくしてしまっていたことに改めて気づいてみました。

「obligada(ありがとう)」以外の+αがどうしても思い出せず。

読書の秋、ポル語の辞書をもう一度読み直したいと思います。

| コメント (5) | トラックバック (0)

梨もやっぱり

夏のマンゴーから続く【果物はやっぱり】シリーズ第三弾。

フルーツ王国の福島から立派な梨が届きました。

【特秀】の印がどんと押してある大ぶりの愛らしい幸水さんがずらりと整列。

Pear_02_edited

2ダースの梨を自宅で眺める事も早々ないのでそのまま飾っていたい衝動に駆られますが、とりあえずささっと家族やお友達に連絡してお裾分けの手配からスタート。

我が家用の梨は一つずつ野菜保存用のビニール袋に包んでへたを下にして冷蔵庫の野菜室へGOです。

野菜保存用のビニール袋がない場合はポリエチレンの袋でももちろん大丈夫。

その際はまずキッチンペーパーに包んでポリエチレンの袋に入れてあげると梨が呼吸する際に発生する水滴を吸収してくれてストレスレス。

この方法で幸水さんも(きっと)快適、私たちも瑞々しい美味しさを約2週間楽しめます。

とはいっても、やっぱり早く頂くに越した事はないので早速試食。

Pear_05

楽しかった夏を髣髴とさせる爽やかな食感と甘さに感動です。

ジューシーという言葉だけでは言い表せないほどの瑞々しさにオドロキ。

毎年美味しいプレゼントをくれる福島のお友達、秀人くん&友紀ちゃん夫妻に「ありがとう」の連絡をすると返信メールに添付される一枚の写真。

P1070018

ぴかぴかと眩しいほどに光り輝く公魚さんです。

冬真っ只中になると湖が全面凍結して氷上での穴釣りが楽しめるらしく、毎年「遊びにおいでー」と声をかけてもらうのですが残念ながらまだ達成できておらず。

紅葉の季節はもちろん冬の銀世界もステキな福島に今年こそは行かねばと固く心に決意する本日です。

| コメント (2) | トラックバック (0)

かね正 in 京都

「関西風の鰻が食べたい」

ということで京都最終日のランチには祇園にあるかね正さんへ伺いました。

こちらは祇園郵便局隣の細い路地を入った場所にありちょっと分かりにくい立地。

でも、お昼時には行列が出来てしまうという人気店です。

そもそも、関東風と関西風の鰻の違いは何?という話ですが、

関東は鰻を背開き→頭を取ってから一度素焼き→それを蒸して→タレをつけてまた焼く

関西はまず腹開き→頭を付けたまま素焼き→すぐにタレをつけて焼く

と開き方も調理法も異なるもの。

開き方に関しては諸説ありますが、関東では腹側から割く事が江戸の武士の【切腹】を意味し、縁起が悪いという事で背開きになった訳ですが、関西では商人文化が色濃く【腹を割って話す】事が良いとされてきたので腹開きなどと言われています。

「九州ではどうだったっけ?」

と考えてみましたが、長崎・佐世保にて幼少の頃食べた鰻重には必ず鰻がご飯の間にも挟まれていた(関西で言う「まむし」ですね)し、サクッとした食感が記憶に残っているのでやっぱり関西風なのかなと思います。

福岡に引越してからは柳川のせいろ蒸しを食べる機会が多く、東京ではもちろんさっぱりふんわりの関東スタイルなので、すっかりあのサクッと感を忘れていました。

前置きがすっかり長くなりましたが、そんなこんなの「あのサクッと感アゲイン」を体験すべくかね正さんにお邪魔した訳です。

カウンターに座ってうな重と錦糸玉子がたっぷりとのったきんし丼をオーダー。

ご主人のうなぎの焼き方やお兄さんの錦糸玉子の焼き方を拝見しながらのんびりと待つこと20分。

Kanesho_03_edited

お重の蓋を開けると湯気と共に何とも言えない美味しい香りが広がります。
ボリュームたっぷりの鰻にびっくり。

Kanesho_05_edited

すごい量の錦糸玉子にすっかり鰻が隠れていますが、サクッと感は失われず。
でも、錦糸玉子の迫力に押されてしまうので「私もうな重にすればよかった」と軽く後悔。

ということでhanaの勝手に鰻料理 かね正の星の数 【★★★★☆】

お値段もうな重1,800円にきんし丼1,000円とリーズナブルでこれまたびっくり。

次回は夜に来て、肝焼きと一緒にちょっと一杯…正しい鰻の楽しみ方です。

Kanesho_02

鰻料理 かね正
京都市東山区谷本大路通四条上ル常盤町(祗園郵便局北側路地入る)
TEL: 075-532-5830

食べてばっかりという訳でもなく、清水寺で外国人観光客の皆さんの波に飲み込まれたり、銀閣寺で良い苔と悪い苔のお勉強をしたり、高桐院で初夏の風を楽しんだりと観光も楽しんでみた京都駆け足の旅。

でも、先斗町漫ろ歩いて駿河屋さんのひと口わらびを久しぶりに食べた感動が一番大きかったりもします。

食欲の秋にまた新幹線に飛び乗ろうかと目論む今日この頃なのでした。

| コメント (0) | トラックバック (0)

八重 in 京都

ふと気づいてみれば京都最後の夜。

「おばんざいが食べたいからめなみさんには行かなくちゃ…」

と出発前から思っていたのですが、タイミング良く「肩肘張らない雰囲気で美味しい京料理を頂けるお店があるよ」との情報をキャッチ。

しっかり予約を入れて、河原町三条にある一品料理 八重さんに伺いました。

お店は三条通沿いにある細い路地を入った場所にあり、知らないと入れない一見さんお断り的な香りが漂います。

でも、重い暖簾を分け入って、がらりと引き戸を開けるとそこには何とも優しそうなお母さんを発見。

「女性だけで切り盛りしてると怖い目に合う事もあると思って、店構えだけはしっかりさせたんですよ」

と流れるような京都弁で柔らかくお話されるお母さんにホッと一安心。

1階の店内はカウンター8席ですが、私たちの2席を残すのみであとは満席。

隣の方ともかなり近い距離で最初はドキドキでしたが、みなさん地元の方で優しく接してくださるのがまた嬉しいところ。

「若い人が来てくださって嬉しいわ」

何ていうお言葉を頂いて、うきうきにておまかせのお料理を頂きました。

Yae_01_edited

まずは前菜に彩が美しいお野菜とサーモンマリネです。
突然の“洋”な感じに最初は驚きましたが、胡瓜のスライスでサーモンやイクラをくるくると巻いていただきます。

Yae_02_edited

お造りにはもちろん鱧落としも登場。
前出の蛸八さんの梅肉と比べるとこちらはかなり甘めの梅びしおです。

Yae_03_edited

賀茂茄子の田楽はじっくりと揚げられたトロトロのお茄子と田楽味噌の上品な甘さが嬉しい一品。

Yae_04_edited

椀物も鱧ならお凌ぎも鱧寿司ととにかく鱧尽くし。
京都2日目にして、「鱧食べたい」欲望はすっかり満たされてしまいました。

Yae_05_edited

揚げ物は万願寺唐辛子に海老のすり身を鋳込んだ一品。
山椒とお塩を程よくブレンドしていただきます。

軟弱な私はもうこの辺でギブアップしたのですが、まだまだ鮎の塩焼きや茶蕎麦が続き、旦那さまにめでたく完食して頂きました。

お腹いっぱいオーラを出している私を見て、鮎の骨を外して食べやすくしてくれたり、茶蕎麦の量を調節してくれたりと最後まで細やかなお母さんのお心遣いに感動です。

ということで、hanaの一品料理 八重の星の数 【★★★★☆】

デザートには水菓子をいただいたのですが、

「これは女性だけに特別ね」

と寛永堂さんの大納言 清澄をキュッと手渡し。

女性の手は暖かいから料理人には向いていないなんてよく言われますが、お母さんのこの手の温もりが愛情というスパイスに変わってお料理を美味しくしてるんだなぁなんてぼんやり考えてしまいました。

Yae_07_edited

一品料理 八重
京都市中京区三条通河原町東入ル
TEL: 075-256-5501

ビールもお酒もたくさんいただいたのにお会計は2人で1万円からお釣りが来ました。

「お母さん、こんなにサービスして大丈夫なのかしら…」

と要らない心配をしながら、京都最終日へと

つづく

| コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年9月 | トップページ | 2008年11月 »