« 2008年10月 | トップページ | 2008年12月 »

芸術のバー・ラジオ

「ボストン美術館の浮世絵コレクションが東京でやってるんだって」

そんな情報を小耳に挟み、両国の江戸東京博物館へ行ってきました。

一緒に行ったお友達は数年前までボストンに住んでいたので

「や~、懐かしい~」

とボストン美術館の浮世絵セクションプチ情報を色々と教えてくれました。

私はといえば、高校生の時に当時住んでいたニューヨーク州から8時間かけて

「何となく行ったな美術館にも」

程度でボストン美術館に浮世絵が展示されていたかどうかさえ定かではありません。

でも、そんな私でも十二分に楽しめる魅惑の浮世絵たち。

色目も想像していたよりずっと鮮やかで美しく、其々の絵が時代背景を巧みに表していて単純におもしろい。

34歳目前にしてまた“好きなもの”見つけてしまいました。

そんな素敵な浮世絵を満喫した後はこれまた素敵なレストランへ。

私のフレンチの師匠である窪田純子シェフがバー・ラジオを年内で退職されるのでご挨拶を兼ねてお食事に行ってきました。

南青山の路地裏にあるアンティーク風の一軒家に一歩足を踏み入れると心地良い雰囲気と共にちょっと背筋が伸びる感覚。

オーナーであり、バーテンダーの草分け的存在でもある尾崎さんの素晴らしいセンスが随所に光り、良い緊張感を与えながらも時間の流れを緩やかにしてくれます。

事前に純子さんにお願いして我侭三昧のコースをいただきました。

Radio_01_edited_2

アミューズは自家製のスモークサーモンです。
厨房で一緒に燻された日々が懐かしく思えますが、バジルオイルと共にさっぱりと。

Radio_02_edited_2

前菜はシェフお得意のパテと鴨ちゃんです。
塩が良い感じに落ち着いたパテを全粒粉のパンと食す幸せ。

Radio_04_edited_2

お口直しはグレープフルーツとシャンパンのグラニテです。
グラニテを滑らかな口当たりのスプーンで運ぶと香りがふんわりと鼻に抜けます。

Radio_03_edited_2

メインは牛頬肉でお願いしていたのですがフォアグラまで参戦していてびっくり。
フレンチの命はソースにありなんて言われますが、シェフのお仕事は変わらず素晴らしいです。

Radio_05_edited_2

女性に嬉しい豪華なデセール。
「デザートは別腹」なんてホントに良く言ったものです。
絶妙なバランスで仕上げてあるガトー・ショコラ、甘すぎないタルト・オ・ポム、爽やかな香りを運んでくれるグレープフルーツのジュレをあっという間に完食。

尾崎さんのおもてなしの空間で純子シェフの美しいフレンチをいただけるのがあと1ヶ月と少しかと思うと寂しい限り。

Bar Radio(バー・ラジオ)
東京都港区南青山3-10-34
TEL: 03-3402-2668

芸術と食が一度に楽しめる贅沢なバー・ラジオ。

また来月訪れたいと思います。

| コメント (2) | トラックバック (0)

莫莫居鶯さんにて有明海三昧

芸術の秋に燃えております。

お友達に誘われて目黒雅叙園へ【假屋崎省吾の世界】見学に行ってきました。

タイトルそのまま華道家假屋崎さんワールドが国の登録有形文化財指定の百段階段にて繰り広げられるわけですが、とにかく隅から隅までゴージャス。

百段階段の絢爛豪華な装飾に負けないビビッドで大ぶりなキクやケイトウが使われていて圧倒されました。

この空間をゴージャスと呼ばずになんと言おうか。

これから先1年はゴージャスレスでも余裕で過ごせそうです。

そんな空間を後にして向かったのは池袋の莫莫居鶯(ばくばくきょうぐいす)さん。

お友達の某グルメサイト編集長に「有明海三昧どう?」とお誘い頂いたのでした。

同店にて定期的に行われる「旬の味を食らう会」なる会合の今回のテーマが有明の生き物たちなのです。

私の出身地佐世保のお隣の有明海。

ゴージャスとは無縁の滋味豊かな光景が目に浮かびます。

なんて、懐かしい光景に想いを馳せていたらさくさくと本日のお献立が読み上げられ早速コーススタートです。

Shun_02_edited

先付はメカジャ(女冠者)の煮付けです。
正式名称はミドリシャミセンガイというみたいですが、貝ではなく触手動物。
生きた化石の名の通り形状がちょっと怖い感もありますが、歯応えがあって美味。

Shun_03_edited

またボケボケで申し訳ないのですが、ワケノシンノスのお味噌汁。
正式名称イシワケイソギンチャクでこれまたコリコリして歯応え良しです。
磯の香りがふんわりと漂います。

Shun_01_edited

お造りは大好きなタイラギの貝柱とそのビラが登場。
実家では大根おろしにポン酢、七味を少々散らして食べるのが定番ですが、今回はシンプルに山葵とお醤油でいただきます。
生が苦手な私ですが、虹鱒とほっけにも挑戦してみたりして。

Shun_05_edited

焼き物はわらすぼです。
有明海のエイリアンと呼ばれちょっと可哀相な気もしますが怖いものは怖い。

Shun_06_edited

揚げ物はマエビの唐揚げです。
有明海の小ぶりの海老ちゃんは油断していると刺さりますが、パリパリパリのサクサクでやっと「珍しくないものが出た」的なアイコンタクトが参加者の間で交わされます。

この後はサラダだったり、お鍋だったりと緩やかな流れにて会は終了。

有明ショックはコース前半に集約されていたようです。

世界の主要都市には様々な人種が集まり、様々な食が楽しめるわけですが東京はそのトップの座に君臨しているとひしひしと感じます。

贅沢な環境で暮らしているなとは思いますが、ふと立ち止まってみるともっとシンプルなものが懐かしくなったりして。

ゴージャスもいいけど、シンプルもまた良し。

滋味豊かな光景を求めて次回実家に帰ったら有明海まで足を伸ばしてみようと思う今日この頃です。

| コメント (2) | トラックバック (0)

フェリチタにてのほほんランチ

秋晴れのポカポカ陽気が嬉しいとある日。

お友達に誘われてかわいい大学生の従姉妹と共に表参道のRistorante Felicita(フェリチタ)へ。

以前からお友達にフレンチ、イタリアン、和食に中華と候補店舗をあげられて

「どこに行きたい?」

と聞かれおり、優柔不断な私は従姉妹に

「何が食べたい?」

と丸投げして、さっくりとイタリアンに決定したのでした。

実はイタリアン好きな私。

社会人3年目ぐらいまでは「パスタ好きー。生ハムおいしいー。」程度でした。

会社員を潔く卒業して食のフィールドに飛び込む決意で出かけた美味しいモノ旅行。

大好きなイタリアには北から南へと1ヶ月ほど滞在しましたが、そこでイタリアの食の素晴らしさに目覚めました。

個人的にはバターやクリームを多く使う北イタリア料理よりも魚介類やトマトをたっぷりのオリーブオイルで仕上げる南イタリア料理が好き。

シチリアでは食もさることながらそこに住む人々の優しさに感動して、イタリア移住計画を妄想する始末。

楽しかったあんな思い出やこんな思い出をお友達と従姉妹に熱く語る気まんまんになったところでコーススタートです。

Snec_0151_edited

アンティパスト(前菜)の盛り合わせは彩りも鮮やか。
白身魚のカルパッチョが定位置にいない感もありますがそれはご愛嬌で。

Snec_0149

プリモ(パスタ)はイカ墨を練りこんだタリオリーニを海老ちゃんと共に。
海老ちゃんに火が入りすぎてちょっと残念でした。

Snec_0145

セコンド(メイン)は本日のお薦めをチョイス。
お魚は鱸だったような…
ナスと共にたっぷりのバターとケイパーで香りよく仕上げてあります。

Snec_0144_edited_2

デザートはレモンジェラートにドライフルーツのパウンド、巨峰を使ったゼリーとシンプルなラインアップ。
カフェと共にさくさくっと頂きました。

ということでhanaの勝手にristorante felicitaの星の数 【★★★☆☆】

南イタリア料理が好きです発言をしておきながら、こちらのシェフが北イタリア料理をお得意とされていることに後から気づきました。

「事前の予習はしっかりと」の合言葉をまたすっかり忘れていました。

そして、なんだかんだと言っても私の中の北イタリア料理ベスト1はやっぱり白山のvolo cosi(ヴォーロ・コズィ)で変わりなしの様です。

食後はお隣のキルフェボンで旦那さまにお土産をと思ったのですが

「今日は遅くなるからね」

と言われていた事をふと思いだし、踏みとどまりました。

事前のインフォメーションチェックは必要ねと改めて感じた秋晴れの午後でした。

| コメント (3) | トラックバック (0)

« 2008年10月 | トップページ | 2008年12月 »